Patriotic?

skyblue さんの 中国の事態に思うことにTBです。

TVのニュースで見るにつけ、一体全体どうしてこんなことになってしまったのか、と
あ然とせざるを得ない、中国での反日騒動。
当初の中国政府の言葉や態度も信じられないし、多数派なれば何をしてもよい、大丈夫、
というデモ参加者にも、呆気にとられるばかりだ。

skyblue さんの記事の視点は、外国に暮らす人というもので、かなり新鮮だった。
今現在、自分の国じゃないところで暮らしている人でなければ、
「寄留先の国家にソッポをむかれたのではどうしようもないことになる」
というひりひりするような感想は、なかなか出てこないだろう。
それは、住んでる国が中国じゃなくても、基本的にはそういう危機と隣り合わせだからと思う。

私は一時期イギリスに住んでたけど、やっぱりこういうことを考えた機会があった。
奇しくも昨日、ロンドンでも中国人の反日デモがあった、というニュースを見て、
skyblue さんのところでも、ドイツでデモがあるという記事を読んだばかりで、
欧州にも飛び火してるんだなぁ、と 苦い思いをかみしめたところだけど。。。

私が滞在していた頃のイギリスは、香港の中国返還とかブレア政権発足、ダイアナ妃事故死、など
結構 話題満載だったのだけど、それらに隠れるように天皇の訪英という出来事もあった。
日本ではどのように報道されたのだろう。 
ロンドンではPOWの人々の抗議がひどくて、正直滅入った。
POWとは"Prisoners of the War"
第二次大戦で東南アジア方面の戦争に出奔し、日本軍の捕虜になった経験を持つ人達のことだ。
戦時下の日本軍の残虐さは、つとに語り草になっている。
件の中国も、数字の矛盾をものともせず、南京大虐殺の説を引っ込めようとしない。
POWの人たちも、捕虜の生活で耐え難い辛酸を舐めさせられた、と主張し
日本に賠償を要求しているという。
殆どの方は既にかなりの高齢で、通常生活している分にはPOWの話など聞くこともない。
それが、天皇訪英などという機会があると、表舞台に出てくるというかんじだ。
特に私がいた頃の訪英は、エリザベス女王が天皇ご夫妻を招待したということもあり、
女王は自国民より虐待国の君主を尊重するのか、という反発の声もあったらしく
パレードの通り道にもたくさんのPOWの人たちが詰めかけ、
天皇・皇后両陛下のお乗りになった車(馬車だったかな?)が通る道すがら
ブーイングの嵐を浴びせた。
この人たちは、今回の反日デモのような暴力をふるったり、ものを壊したりしたわけではないが
やっぱり日本の国旗を燃やしたりはしていた。
その様子をTVで見るにつけ、私は何ともイヤな思いをしたものだ。

他国の国旗を燃やすという行為は、たとえどんな不満があっても決してやってはいけないなぁ、と
私は個人的に思う。
私は特に愛国心が強いわけでもないが、外国に滞在中は好むと好まざるとに関わらず
自分の国を強く意識するようになる。
国内にいるときよりも、海外に出たときの方が数倍愛国心が芽生えるだろう。
スポーツ大会などで国歌が流れるとやっぱり嬉しいし、さんざん問題になる「君が代」も
素直に良い歌だ、と思えてしまう。
国旗だって同じだ。 なんたって、国のシンボルなのだ。
その国旗が、自分が滞在する国の人たちによって燃やされたのはやはりショックだった。
その国に滞在するからには、多かれ少なかれ興味や好意をその国に対して持っていると思うのだが、
そういう相手に突き放されたような感覚に陥るのだ。
skyblue さんが記事で言っているのも、これに通じる部分があるんじゃないかなぁ、と思う。
身の危険がない状態ならば、身を寄せた国の人々に突き放されたような悲しい気持ちになり、
今回の中国のような状態ならば、「ソッポをむかれてはどうしようもない」ということになろう。

今回の中国のデモは、政府などへの不満を反日デモに転化している、という見方も強い。
POWの人たちも、結局自国では保証してもらえないという鬱憤もあり、
そういう行動に走る部分があるらしい。
結局この人たちも、自分の国に裏切られたり上手くいかない現実を抱えていて、
そのスケープゴートにデモを利用している、という面があるのは否めないだろう。
見方によっては可哀相な面ももちろんあるが、キツイ言い方をしてしまうとその姿は、
自分の思うとおりにいかないので人に当たっているのと あまり変わらないような気がする。
自国の弁護のために言っているつもりはない。
どんな時でも、相手の気持ちにたって物事を考えられるようにしなければダメなのだなぁ、と
つくづく思ったりするからだ。 
それは、自戒の意味も込めてなのだけれど。。。。(V_V)
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Commented by skyblue_2 at 2005-04-23 03:35
POWのこと、初めて知りました。恨みや憎しみのぶつけ合いというのでは悲しすぎますね。
欧州は今回のことをどう見ているのか、少し調べてみたいと思っています。
Commented by X.T.C.Beat at 2005-04-23 08:38
おはようございます。
コメントありがとうございました^^。

自分の国のことって、国内で暮らしていると気がつかないのだけれど、
外国に行くと痛いくらい感じます。増して暮らしている人たちは痛感して
いるのだと思う・・・。

国旗を燃やすのは、よくないと私も思います。
どこか、なんか心の深部を鋭いキリで刺された気持ちになる。
私も特別愛国心が強いわけではないのだけれど・・・・・。

戦争の時の出来事、日本人は逆に忘れすぎだとも言われていますが、
捕虜になったり占領があったりしたのは日本だけではなく・・・
日本を弁護するのではなく、あの時は世界中がおかしくなっていた
わけで、それを各国が改めて見直していけるといいですよね。

これからも遊びに来ますのでどうぞよろしくお願いします^^。
Commented by chocolat_13 at 2005-04-23 22:04
♪skyblue さん、是非調べてみてください。 現地ならではの情報をお知らせいただけると嬉しいです。
国同士のみならず 人同士でも、感情的になってうまくいく例はないですからねぇ。。。
話合いが必要なら感情論にならないようにしなければ、、、と自戒も込めて思います。
感情を抑えて話す人の言うことの方が、聞く気になるし納得できるような気がするのです。。。
Commented by chocolat_13 at 2005-04-23 22:18
♪Beat さん、POWの問題で私が一番違和感を感じたのは、
侵略してひどい扱いを受けた!という当のイギリス(及び西洋国)が、
その昔、中国やアジア、インド、アフリカに対して、同様のことをしてきたのを棚に上げていることなのです。
あるエッセイで、このことについて質問されたイギリス人が「それは大昔のことだから」
と答えた話を読んだことがあって、それっておかしくないのかなぁ。。。

そして、それは日本もおそらく同様なのだと思うのです。
自国のしてきた侵略行為を棚にあげて、
広島・長崎に落とされた原爆に関する教育、告知はしっかりする。
それを目の当たりにする侵略された国の方は、上記のような違和感を感じるのかもしれません。
一概に言えないので難しく、私見を述べるのもちょっとためらう問題だったのですが、
ついついごく個人的な観点から述べてしまいました(^^;)

今後ともよろしくお願いしますね。
by chocolat_13 | 2005-04-23 01:30 | ひとり言 | Trackback | Comments(4)

カフェと古楽と着物好きの   お気楽ガンバ弾きの日常です。 


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