Cine de Chocolat -アメリカ映画2本立て-

週末をイギリス映画の2本立てで過ごした後は、ウィークディのlate show(^^) 
2本立て、とありますが、見た日は別々。 
さすがに終業後、家に帰ってから2本立てはキツイのだ×××


Memento

サスペンス・・・というのとはちょっと違うのでしょうか、とっても風変わりな映画。
妻の殺害現場を目撃してしまい、その時の殴打と目撃のショックとがあいまって、
記憶障害を起こしてしまった男の話です。
昔のこと、つまり妻の殺害の日、までの記憶はしっかりしているのですが、
その後に起こったこと、現在に至る短期記憶が全く出来ない状況に。
自分が誰で何者か、ということはわかっているけど、ちょっと前に自分がしたこと、
会話を交わした相手、話の内容、そんなことは、全く覚えていられない・・・。
こんな状況では、普通の生活を営むことすら難しいと思いますが、
この主人公のLeonard は、そんな状態で妻の殺害犯を追っていきます。

最近、短期記憶がとみに怪しく、職場で電話をとっても、相手の所属など
すぐメモらないと記憶に残らない、と嘆いているのですが、
そんな私の嘆きなど甘っちょろい、壮絶な生き方が描かれてました。
上述の通り、私も相手の名前などを忘れないようメモをとりますが、
Leonardも、事実やあったこと、自分のステイ先ホテルや出会った人の顔や名前、
その人たちと何があったかというヒント、そんなことを、細々とメモしていくことで
辛うじて人生のアウトラインをつないでいきます。
そんな生き方って、可能なんだろうか・・・。 
殺人犯を追うというストーリーラインもあって、追いつめられるような感覚です。。。

メモの取り方も、普通にメモ用紙やノートにとるメモから、壁に貼る地図、
人や場所の確認のために撮るポラロイド、その裏に書き込む、謎めいたヒント、
非常に大事なことは、無くさないように、自分の体にタトゥーとして刻み込みます。

更にスリリングなのは、この映画の進行順が、普通と全く逆なこと。
そう、この映画はラストシーンから始まるのです。
短時間しか記憶がもたない、という主人公の特性を逆手にとって、
ラストシーンから始めて記憶が続くスパン分が流されたと思うとフェードアウト、
次のシーンが始まって、一区切りのスパンの最後は、前のシーンの冒頭、
というのが延々と繰り返されます。
何が真実なのか、何が本当に起こったことなのか、
見ているうちにこちらも混乱してきます。
徐々にストーリーが進むにつれ(もどるにつれ?)、段々謎が解けてきたぞ・・・、と
思っていたら、最後に目くらましをかけられたような気分。
狐につままれたとは、このことでしょう(*_*)
なかなか造りも面白く、凝った映画でした。

それにしても、見終わって思うのは、昔の記憶って美化されるのだなぁ、ということ。


Being John Malkovich

もう1本見たのは、邦題「マルコビッチの穴」
何とも、ものすごく奇妙~、な映画でした(笑)

天才的人形師Craig は、独創性豊かな人形芝居の創作を夢見つつ、
現実にはなかなか受け入れられることがなく、消沈気味。
手先の器用さを生かして、とある会社のファイリングの職を得るが、
その会社はビルの7 1/2階に存在する、ヘンテコな会社。
7階と8階の間に存在するため、異常に天井の低いこの会社で、
おかしな穴を発見したCraig は、それが俳優John Malkovich の
頭の中へと続く穴であることを発見。
そこを通ってMalkovich の中へ入り、彼の目を通して数十分を体験するというもの。
その奇抜さに目をつけて、彼が恋する同じフロアの謎の女性Maxine は、
商売にしようともちかける。
そこにCraig の妻Lotte や、Malkovich 本人までからんできて・・・。

何かストーリーラインを書くと、とんでもなく荒唐無稽。
実際そうです(^^;)
でも、なかなかどうして、かなり面白かったのだ(笑)
Lotteの役はCameron Diaz が演じているのだけど、
ちょっとエキセントリックなこの妻を、彼女が演じるなんてね~、驚き。

それにしてもこの映画、レンタル屋さんでは「コメディ」に分類されてたけど、
実際は何だか、哲学的なエッセンスや哀愁すら感じられる、
コメディだけでは終わらない秀作。
John Malkovich、映画"Sheltering Sky" で見たことがあって、
風貌がゴツい割りに、もの静かで知的で洗練された感じだったけど、
今回もやっぱりそうでした(^-^)
語り口がとても穏やかでフェミニンとすら感じられるような口調、素敵です!
彼の潜在意識の世界、ALL MALKOVICH なシーンが、
サイコーに可笑しかった!!


しっかし、これらのアメリカ映画に対して私が出したヒントは、
「1本はサスペンス系、1本はコメディ」って・・・(爆)
こんなヒントでこの2本を当てろ、という方が無茶ですわね・・・(^^;)

(ちなみに、見れずに返却したもう1本は、"Eyes Wide Shut" でした)
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by chocolat_13 | 2006-04-26 21:32 | 本・映画

カフェと古楽と着物好きの   お気楽ガンバ弾きの日常です。 


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