みにくい街。

週末に入る金曜の夜、外は小雨がそぼふっている。
行きがかった大通り、雨があがったようなまだ降ってるような湿った空気感、
薄暗い闇の中にほの白くうかぶ溶けかけの雪山。
すっかりアスファルトの露出した車道を、何台もの車が行き交い、
ヘッドライトの光が雨の残像にはねて光る。
ふと目をあげれば、曇天の中にたくさんのビルと掲げられた看板、電飾。

観光客の一団か、ひとかたまりの子供たちが嬌声を上げながら、
やわらかくなったであろう雪山を駆け上っていく。
空中にその甲高い声が響き、アスファルトに、ビルに木霊し、
ふといつか見たフランス映画のワンシーンを、私の脳裏や耳によみがえらせる。

ここは統一感のないつまらないビルが乱立するugly city だけど、
こんな風に、雨を含んだ柔らかい空気の中で、とりとめない思いを馳せる瞬間もあるものだ。
悪くない。
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by chocolat_13 | 2008-03-14 22:59 | ひとり言

カフェと古楽と着物好きの   お気楽ガンバ弾きの日常です。 


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